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Vol.10 親はどこまで負担すべき?子供の教育費

 最近、30代~40代ファミリーから、教育資金などを反映させた将来の家計収支のチェックを依頼されることが増えてきました。そして、実際に高校から私立、中学から私立進学などといったケースを見ていくと、多くの世帯で老後資金がショートしてしまうのに驚かされます。

 今回は、教育費支出による家計収支の実態と、どこまで親が教育費を負担するべきなのか、いろいろな事例を参考にしていただければと思います。

■よくある将来の家計収支の例

 この試算(下部の表をご参照ください)で紹介したファミリーは、夫会社員、妻は専業主婦で、子供2人のケースですが、2人のお子さんが高校から私立へ進学すると仮定したものです。インフレなどを加味して1%の上昇率を見込んで支出を試算していますが、なんと2人目のお子さんの私立大学進学時に、家計の貯蓄はマイナスになってしまいます。しかもこうした例は、レアケースではなく、非常に多くのご家庭で見られるのです。(ちなみに収入は現状維持のままで、上昇率はゼロと保守的に見積もっています。)

 我が家もそうですが、最近は周辺の教育環境から、私立の受験も盛んになってきているように思います。しかし、安易に進路を選んでしまうと、途中で資金繰りが厳しくなってしまったり、自分たちの老後資金まで確保できなくなってしまいます。しっかりと将来を見据えたお金の管理をすることは、家族ぐるみで必要になってきていると思います。

■子供たちにも教育に対する自己投資の視点が必要

 私は、親が教育費のすべてを負担するという時代はもう終わったと思っています。私自身もそうでしたが、自分でお金を出したものに対しては、非常に真剣に取り組むと思います。今後は、家族で子供の進路について話し合い、子供がどうしても行きたいという進路については、どこまでは親が負担し、どこからは子供が負担する(将来返済するなど)といったことを決めるほうが、親子のけじめもつき、子供の教育に役に立つのではないかと思います。以下、親子で話し合っていろんな手段で教育費を捻出した方の例をご紹介します。

1.大学4年間分の資金を子供に一括して渡してやりくりさせる。
 これは私が非常に感心した例です。以前、お話をしたお客様で、大学進学と同時に子供に4年間分の学費やこづかいとして300万円を渡し、その範囲で全部自分でやりくりするように伝えたという母親がいらっしゃいました。そのお子さんは、自分のこづかいのやりくりも含めて、勉強の合間にアルバイトをしていたそうですが、これはまさに、家計管理の原点でもあり、かつアルバイトを通じた社会勉強も並行し、すばらしい教育ではないかと思います。

2.1年分ずつ学費や寮生活費をまとめて仕送りする
 これは、自宅から出て大学へ通う子供へ寮を利用させ、かつ必要な学費と寮生活費として必要な分のみ1年分ずつまとめて送っていたケースです。なんとこのお子さんは、年始に受け取った学費分を、うまく分散投資して少しでも増やしたそうです。MMFや国債をはじめ、比較的安全性の高いものを研究したそうで、まさに投資の実践ノウハウを学生のときから身につけた例といえます。

3.奨学金や教育ローンを利用する
 大学も優秀な学生を確保したいために奨学金制度を充実させているところが増えています。また、教育ローンも公的なローンや民間など利用しやすくなっています。これらを利用して親が最後まで返済をするのではなく、将来就職したら子供自身が負担していくという方法をとることが、結果的に子供の勉学にも金銭教育にも役立つではないかと思っています。実際、奨学金を返済しているという若い夫婦も見かけますが、彼らは非常に金銭感覚がしっかりしており、短期間で返済を終えて、一気に貯蓄ペースを上げているのを目の当たりにしています。

 以上3つの例をご紹介しましたが、親が子供の教育費負担を全部抱え込む必要はないという楽な気持ちになって、家族で今後の資金計画を話し合うという経験も非常に大事な世の中になっていると思います。

 なお、次回は、奨学金などを利用したケースの収支をご紹介してみたいと思います。

今回のポイント

・私立進学も含めて教育費を全部親が負担するという事例では、老後まで資金繰りがもたないケースが非常に多い。

・子供のためにも、親が支援する方法を家族で話し合うべき。

・例えば、あらかじめ決めた一定額を子供に渡し、その範囲内でやるように仕向けたり、奨学金や教育ローンを子供も就職後に負担することを話しあうことも子供の自立を促す効果があるはず。




STコンサルティング(有) 吹田朝子

マネー
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2005-11-29 11:12  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

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